AVAX(アバランチ)とは
アバランチ(Avalanche)は、2020年9月にメインネットを立ち上げた、分散型金融アプリであるDAppsの開発に特化したブロックチェーンです。アバランチのプラットフォーム上で使用される暗号資産(仮想通貨)が【AVAX】となり、アバランチ上での決済、ネットワーク手数料の支払い、ステーキング報酬などに用いられています。本記事執筆時点におけるAVAXの時価総額ランキングは17位(CoinMarketCap参照)で、数あるDApps開発プラットフォームの中でも高い需要と人気があると推測されます。
アバランチは、他の多くのブロックチェーンとは異なり、「X-Chain」「C-Chain」「P-Chain」という異なる3つのブロックチェーンで構成されていますが、基軸通貨は【AVAX】で統一されています。また、2023年1月12日にはアバランチ運営であるAva Labsと、Amazonによって提供されている大手クラウドサービスAWS(アマゾンウェブサービス)の提携が発表され話題となり、今度の動向に非常に注目が集まっています。
AVAX(アバランチ)の特徴
上記で述べたように、アバランチは分散型金融に特化したブロックチェーンとして知られています。分散型金融(DeFiなど)は、銀行などの中央管理者がいない金融システムを指します。ユーザー同士で直接やり取りできるというメリットを備えており、スピーディーかつ手数料を抑えた取引が全世界で可能になります。既にアバランチを利用して運用している分散型金融サービスもあり、分散型金融の普及に強く貢献できる通貨と言えるでしょう。
加えて、アバランチは処理速度が非常に速いという特徴があります。トランザクション処理能力は、ビットコイン(BTC)が「7取引/秒」、イーサリアム(ETH)が「15取引/秒」であるのに対して、アバランチ(AVAX)は「4,500取引以上/秒」となっています。アバランチ(AVAX)の処理速度であれば、これまで抱えていた従来の仮想通貨のトランザクションに関する問題を解消することが可能になります。
これが可能な理由としては、アバランチ(AVAX)には【アバランチコンセンサス】と呼ばれる高いトランザクション処理能力とイーサリアムとの互換性を持つ独自のコンセンサスアルゴリズムが導入されている為です。通常、ノードの数が増えるほど処理能力が低下してしまいますが、アバランチでは一部のノードだけが特定のトランザクションを承認する方式を採用し、同時並行的に複数のトランザクションを承認させることでこの問題を解決することが可能となったのです。
最後に
このように、Web3.0や暗号資産の業界では新規通貨や新規サービスが日々登場し、またアップデートされ、私たちの未来に大きな可能性を与え得る存在となっています。ですが、概念自体もまだ発展途上であるため、今後の技術の進展によってはシステムが変わったり、解決すべき新たな問題も生まれてくるでしょう。そのためには、NFTやDAOをはじめとするWeb3.0に関する重要情報を常に仕入れるようにし、持っている知識をアップデートする姿勢が大切になるでしょう。
※投資にはリスクがあります。必ず投資者自身の判断と責任において行ってください。